2010/09/16

マルティナフランカ~チステルニーノ:FESバス編

ようやく、バスの話しに辿り着けました、ふぅ。
この話しもまた、長~いです。

マルティナフランカから、チステルニーノにバスで戻ろうと試みたのは
ガイドブックも地図もなく街に出かけてはならぬ!という見本のような
午後となったのでした。

ちなみに・・・
マルティナフランカの旧市街周辺の見取りはこんな感じ。
小さくてわかりにくいかも。




















地図中心の、ピンク1番が「サン・マルティーノ教会」!
そこからCorso Vittorio Emanueleを進むとPiazza Romaに抜け
グリーン2番「サン・ステファノ門」をくぐると「9月20日広場」。

何年か前に車の窓からパチリと撮影した9月20日広場の半身。
中央の木々の向こうも広場が広がっています。



















この広場の前を走るのが「via Valle D'Itria」(イトリアの谷通り)。
ここは何度が車で通ったことがあるから、バスが走っているのは
間違いないと確信しておりました。

夏は大渋滞にもなる「イトリアの谷通り」



















早々に、9月20日広場の入り口に「バス停」マークを発見!
(上の地図でもブルーでBUSマークついてますよね)
でも、これはチステルニーノとは逆方向に走るバス停だった。
困った・・・

そして、この「困った」から、地獄が始まったのでした・・・・

《地獄①》一時間もの無駄歩きがはじまる
チケットも持っていなかったので、広場のタバッキで購入ついでに
バス停の場所を聞いてみることに。

タバッキのお姉さん曰く。
「イトリアの谷通りを真っ直ぐ右に行くと、道の右側にある」
そうか、広場を出て右に進めばいいのね、ヨシ!

タバッキで冷たい飲み物も調達して、いざ、出発。
炎天下のなか、グイグイとイトリアの谷通りを歩く、歩く。
ターラント方面に歩いているのは理解していたけれど
バス停があることを信じて、溶けるような暑さの中、歩く、歩く。

ドンドコドンドコ、歩けど歩けど、バス停らしきものが見当たらない。
あまりの暑さに体力消耗、思考力低下、ダメだ、死ぐ。
20分ほど歩いてから「こんなに辿り着かないのはおかしい!」と
ようやく気が付く。

《地獄②》結局振り出しに戻る(そんなことだと思ったさ)
道端で見つけたタバッキで再び聞いてみることに。
そこで、お兄さんが説明してくれるもイタリア語が理解不能(笑)
でも確実に指差しているのは、さっき出発した広場の方向だ!

とにかく違う方向に歩いてきてしまったことがわかり、
結局、来た道を戻る・・・シューン

途中、バス停らしきものを2箇所発見するも確信が持てないまま
暑さのなかをひたすら重い足をひきずるように歩き、
9月20日広場へと、また戻ってきた。
ほとほと疲れたよ。

《地獄③》次のバスまであと2時間
ようやく戻ってきた9月20日広場で、先ほどと同じタバッキで
(今度はおじさんに!)バス停の場所と時刻表を確認。

そしたら、バス停は私たちが歩いた道とは逆方向にあるらしく
「次のバスはね、えーっと、5時過ぎだよ~」と追い討ちをかけられ
ただただ、愕然とする・・・あと2時間近くある(涙)

呆然と佇む、地図も持っていない可哀想な日本人(いや、自業自得)に
おじさんは、バス停のあるViale Europaまでの地図を書きながら
一生懸命説明してくれた。下手くそな地図だったけど。
ありがとう、おじさん。ご恩は一生忘れません。

《天国①》イケメン
おじさんの地図を見ながら、こんなとこ車しか通れないよ?的な
道を進むと、viale Europaらしき道に辿り着いた・・・た??
標識もなく確信が持てなかったので、近くでいた結婚式帰り風の
若者たちに道を聞いてみることにしたのですが、これまたイケメン。
おお、天国!
地獄を通り抜けて、ようやく少しだけ甘い気持ちになれたわ。
しかもイケメンたら、英語が少しできるじゃないの。ラッキー!

《天国②》青いバス、バス
うっとりとイケメンが指差す方に振り向くと、ヤター、バス発見!
結局、広場から徒歩3分くらいのところにバス停があった。
(上の地図の右上をよーく見るとブルーでバス停マークが・・・)
私たちの無駄歩きは一体なんだったんだ。



















イエイ、青いバス、バス♪
でもこれはチステルニーノ行きではないぞ。
私たちが乗るのは、まだ2時間近くあるぞ。
でも、バス停が確認できて良かった。ホッ。

《最後にして極めつけの地獄④》変質者に目をつけられる
バス停が確認できたし、近くでカフェでも探して時間を潰そうと
viale Europaを進むと、あっさりカフェ発見!

ジェラート食べつつ、外のベンチでなごんでいると
変態そうなおじさんがかなりの至近距離まで近づいてくる。
嫌な予感がプンプンと漂ってきた。

「フフ、フフフ」と笑いながらずーっと私たちを見てる。
超無視!を決め込んだけど、立ち止まったまま動かない。
その距離、50センチ!
このヒト、本物の変態だ・・・キモイ!!

15分後くらいに、店のおじさんが出てきて変態を威嚇。
でも、動かない。視線はそのまま日本人に集中。
店のおじさんに睨まれながら変態が歩き出したのだけれど
車に乗り込むと見せかけて、まだこっちを見てる!
わざと車から流れるラジオの音量を上げてみたりして
さらに、キモイ!!ヤメレー!!

「このままつけられたら、どうする?」と本気で不安になる二人。
もうダメだ!と思った瞬間、変態がやっと諦めて車で走り去った。
良かった・・・一安心。
マジで怖かったよぉ~~

疲労と恐怖につつまれたマルティナフランカのバス体験は
こうして幕を閉じたのでした。

しかし、なんでバスに乗るだけで、イチイチこんなに大事件なわけ?
自分でも不思議なくらい事件だらけのプーリア!

でも、自分の足で歩いて探検するのは楽しいもの。
こんなハチャメチャで無計画な旅の仕方をしてるのは
プーリアに来る日本人の中でも私だけな気がしますが(笑)

トゥルッロ・カテリーナには各街の地図とガイドブックが
置いてありますので、持参して出かけることをお勧めします。
でも、突発的に決まったりするんですよね~(言い訳)

マルティナフランカの旧市街周辺地図はコムーネのHPで
チェックできます→ココ

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